渡航用ワクチン証明書の発行へ準備急げ

 

ワクチンパスポートで海外渡航が円滑に早くなってほしいですね。まずは、早くワクチン接種ですね。

以下、社説です。

新型コロナウイルスのワクチン接種を証明する「ワクチンパスポート」の発行が世界で広がってきた。ビジネス関係者や旅行者の海外渡航を円滑にしうる有効な手段であり、日本も発行への準備を急ぐ必要がある。

欧州連合(EU)は6月から「デジタルCOVID証明書」の運用を一部で始めた。保有者はEU内の国境を越えた往来で隔離措置を免除される。

中国は今春に「国際旅行健康証明」を導入済みだ。米国も経済界や旅行業界の要請を背景に、マヨルカス国土安全保障長官が導入の可能性に言及した。

日本でも経団連などが導入を求めており、加藤勝信官房長官の下で検討が始まった。ワクチンの種類や接種日、感染記録などを記したEUの証明書がモデルになる。接種情報は国が運営する「ワクチン接種記録システム(VRS)」から得る。

まずは紙の証明書を出す方向だというが、早めにデジタル化を進めて世界で広く通用する便利な証明書にしてほしい。証明書はスマホやパソコンから手軽にネットで申請できるのが理想だ。

証明書をデジタル化してVRSと円滑に連動させれば、接種回数などの最新情報も即時に反映できる。各国の要請に応じてデジタル証明の書式などを機動的に変えることも可能になる。

いま国内で進むワクチン接種の情報も含め、一元的なデータ管理を加速するきっかけにしたい。健康情報はプライバシーにかかわる。個人情報の保護と偽造防止などに万全の措置を講じるべきなのは言うまでもない。

国際協調も課題だ。6月上旬の主要7カ国(G7)保健相会合は、世界保健機関(WHO)を中心にワクチン接種の記録を多国間で相互承認する仕組み作りで一致した。11日からのG7首脳会議(サミット)の議論も踏まえ、日本の積極的な貢献を求めたい。

日本で未承認のロシアや中国のワクチン接種をどう扱うかといった課題もある。ここはワクチンの効果や各国の対応を見極め、大局的に判断していくべきだ。

ワクチン接種が遅れる途上国などに不当な差別を招かないための目配りも重要になる。体質や信条を理由に接種をしない人々もいる。接種記録の代わりにPCR検査の結果を活用するといった工夫も求めたい。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72847440S1A610C2EA1000/

 

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